メニューを飛ばして本文へ

後期研修医ブログを更新しました。『後期研修のお誘い②』

前回『後期研修のお誘い』(2018/12/13)を書いてから、1年半が経ち、私も後期研修医3年目になりました。このブログの効果もあってか(?)、今年も3名の後期研修医の先生に入職していただき、最近では医学生、初期研修医の病院見学者も明らかに増えてきています。また、学生時代の後輩から当院での研修について話を聞かせて欲しいと言われることもあり、当院の良さが広く知られるようになって、精神科研修の人気病院となってきていると感じています。  

さて、前回は当院での後期研修のメリットについて書かせて頂きましたが、今回は実際に当院に入職したらどのような研修をしていくのかについてお話したいと思います。

大雑把に言ってしまえば、1年目は指導医と一緒に入院患者さんを診ていきます。2年目になると、それに加えて、今まで他の先生が診ていて比較的状態が安定した、後期研修医の勉強になりそうな患者さんの再診もやります。3年目に入ると、新患患者さんも診ていくことになります。1、2年目は指導医や前主治医が診断し、治療の方針を立ててくれた患者さんに対して、自分が精神症状の変化を捉えながら、薬の調整や精神療法をしていくことがメインとなります。しかし、3年目に入ると新患患者さんの診察も担当することになるので、自分で診断し治療の枠組みを作らなくてはなりません。精神科では経過中に新たに精神症状が顕在化して、途中で診断を変更したり治療方針が変わることも珍しくなく、私もまだ新患患者さんを診させてもらえるようになってから数ヶ月しか経っていませんが、今までとは違う精神科の難しさや面白さを感じています。また、自分の診断や治療方針に自信がないときには、“いつでも”“誰にでも”“気軽に”相談できる(院長先生にさえも!)環境なので、どうしていいのかわからず自分だけで悩みを抱えてしまうような状況にはまずなりません。このように、当院の後期研修は上級医の手厚いサポートの下、無理なく着実に精神科医としてステップアップできるようなプログラムですので、後期研修医にとっては非常に恵まれた環境だと思います。

私は来年、後期研修医にとって大きな目標である精神保健指定医の取得に向けた症例レポート作成が控えています。前回のブログでも少し書きましたが、当院では院長先生をはじめとして病院全体で、精神保健指定医や専門医などの資格取得を目指す医師をサポートしてくれていますので、必ずその恩に報いて精神保健指定医を取得し、今度はこれから入職して下さるみなさんのサポートができるようになりたいと思っています。