本プログラムは北海道道北地区の精神科医療を経験できるプログラムとなっている。
研修基幹施設は北海道旭川市にある旭川圭泉会病院であり、指導医のもとで一般的な精神疾患と身体疾患に関連した精神症状患者を受け持ち、面接法、診断と治療計画、精神療法、薬物療法及び精神療法の基本を学ぶ。指導医と共に精神症状患者を受け持つことで行動制限の手続き等基本的な法的知識も学習することができる。精神科救急から慢性期、児童から老年期、任意入院から措置入院、身体合併症など多岐に及ぶ疾患を診察・経験することができる。
プログラムの後半では指導医から自立して診療し、例外的な症例や認知行動療法、力動的精神療法を指導医のもと実践する。また道北ブロック精神科救急に従事して緊急入院、措置入院の診察に立会い、対応の仕方や精神医療に必要な法的知識を学ぶ。さらに基幹施設研修期間中には病院関連施設(社会復帰施設)に足を運び、他職種との関係構築や社会復帰に向けた医療についても学ぶ。これまでの研修で得られた臨床研修の結果を論文発表する。
基幹施設指導医は8名。
以下は研修連携施設である。専門治療についてのみ述べる。
旭川市にある基幹病院、市立旭川病院精神科では他科と共同したリエゾン・コンサルテーション、児童思春期の症例、精神科救急を学ぶことができる。指導医は2名。
名寄市にある総合病院、名寄市立総合病院精神科では他科と共同したリエゾン・コンサルテーションや精神科デイケアでの社会復帰に向けた医療を学ぶことができる。指導医は1名。
・医師(専攻医)は当専門研修プログラムへの採用後、研修施設群のいずれかの施設と雇用契約を結ぶこととなります。
・本専門研修プログラムは、日本精神神経学会による一次審査を通過したものであり、今後日本専門医機構による二次審査を踏まえて修正・変更があることを予めご承知おきください。