メニューを飛ばして本文へ

職員ブログ(臨床心理部)

みなさん、こんにちは。今回は臨床心理部を紹介いたします。

臨床心理部では主に心理検査や患者さんへのカウンセリング、思春期や高齢者の方向けへの集団プログラム等を行っています。9名の臨床心理士、1名の心理士が所属しています。

○心理検査について

心理検査で得られた結果は医師が診断や治療方針の参考にしたり、より良い支援に繋げるために役立てられます。当院では物忘れの検査や気持ちの健康状態を測る検査、性格の傾向を査定する検査、発達検査などの様々な心理検査を行っています。

○心理療法

医師が必要と判断した際に心理療法を行うことがあります。その人の感じている困りごとに対してどうしていくと良いかを一緒に考えたり、認知行動療法的アプローチを行うなど、さまざまな臨床心理学的方法を用いてサポートをしています。

○集団プログラム

思春期グループや高齢者の方に対し、集団でのプログラムを行っています。思春期グループでは人と話したり関わったりするためのスキルの獲得や、同年代の人との交流などを目的としています。スタッフと一緒に料理を作ったり外出をしたり、自分を知る時間を作るなど、色々な取り組みをしています。高齢者の方向けのプログラムは入院患者さんを対象に行っています。昔のことを思い出すことで認知機能や情緒の安定、維持を図ることを目的としています。

また、当院の近年の取り組みとして、依存症の方向けのプログラムや認知リハビリテーションがあります。依存症の方向けのプログラムでは認知行動療法を基礎としたもので、“やめたくてもやめられない”行動へのアプローチを行っています。認知リハビリテーションはパソコンを使うプログラムを行うことで認知機能(ものごとを順序立てて考える力やてきぱきと行う力、記憶力など)を向上し、普段の生活に役立てていくことを目指すものです。

○部として取り組んでいること

より良いサポートを提供できるようにするため、定期的に勉強会を開く、学会に参加する、等、研鑽を積んでいます。新しい心理検査や心理療法の技法についての理解を深めるべく、部内で協力しながら取り組んでいます。

 

心の問題は目に見えるものではないもので、より慎重に丁寧に扱わなければいけないと考えています。患者さんが少しでも過ごしやすくなれるようなサポートができたらと思っています。