メニューを飛ばして本文へ

職員ブログ(デイ・ケア部)

皆さんこんにちは。今回の病院ブログはデイ・ケア部が担当させて頂きます。

始めに、このたびの北海道胆振東部地震で被災された方々に心からお見舞い申しあげると共に皆様の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

デイ・ケア部は当院が運営する精神科外来リハビリテーションの一環である精神科デイ・ケア、高齢者対応精神科デイ・ケア、重度認知症患者デイ・ケアから成る部門です。

作業療法士・看護師・准看護師・精神保健福祉士・臨床心理技術者・栄養士・介護福祉士・看護助手が所属しており、利用者の方々に多職種が協働・連携し、医療と福祉を統合した支援を行っています。

皆様にデイ・ケアをより知って頂くため、ここからは当院デイ・ケアの一つである精神科デイ・ナイト・ケアセンター「ひまわり」(以下「ひまわり」)についての紹介と「ひまわり」利用者と共に企画・参加した病院祭「来て見ん祭」についてお話をさせて頂きたいと思います。

 「ひまわり」は利用者の社会参加の促進やステップアップに向けて他者交流やリハビリを行う場となっています。利用者各々の目標達成のために薬物による治療だけではなく、スポーツ、料理、創作活動、グループワーク等を通して心の安定や回復、新たな技術や社会性の習得などを図っています。また、病院内や市内で行われるイベントにも積極的に参加し、地域との繋がりも大切しています。

 続いては「ひまわり」と地域との繋がりの一つでもある「来て見ん祭」についてです。

「来て見ん祭」は当院が地域に開かれた病院を目指して毎年開催をさせて頂いているお祭りで今年20回目を迎えました。今年は8月25日(土)に開催となりましたが、数日前から台風が接近するとの予報があり、どのような空模様になるのか職員も利用者もドキドキした気持ちで当日を迎えました。当日はあいにく雨の開催となりましたが、多くの方々に来場して頂き賑わう場となりました。前述にもありますが、「ひまわり」を利用するメンバーにとって「来て見ん祭」は地域の方々と関わる機会であり、日頃の活動の成果を発揮する舞台でもあります。今回は「レクボッチャ大会」「展示して見ん会」「作品販売」「スマイルミュージックフェスティバル」に「ひまわり」利用者が発表、運営、出展という形で携わらせてもらいました。

そこで「ひまわり」利用者に「来て見ん祭」を通してどのようなことを感じていたのかインタビューをしてみましたのでここでいくつか紹介したいと思います。

<利用者の声>

  • レクボッチャ大会に進行役、プレーヤーとして参加

多世代のお客さんがボッチャ体験会に来ていただいた嬉しさと楽しさを感じました。ボッチャを通して様々な人と関われていい体験になり、ボッチャをみんなに知ってもらいたいです。

デイケアブログ用ボッチャ

  • 展示して見ん会に写真を出展

自分のように精神疾患を患っていても、作品に取り組んだら立派なものが作れると思っているので、ぜひ、地域の方に見ていただきたいと思い参加しました。見応えを感じる大きさに仕上げることが出来、見に来られた方にも満足していただけたのではないかと思いました。

デイケアブログ用作品

          デイケアビログ用展示

  • 作品販売で刺し子を出品

作品を完成させた時には楽しさを感じています。しかし、刺し子をただ縫うだけではなく、皆さんに喜んで頂ければ幸せだと思っています。自分の心に残るようなやりがいを感じることができています。作品が売れたと聞いた時は“やってよかった”と感じました。

  • スマイルミュージックフェスティバルに「ひまわりカンタービレ」の一員として参加

皆で楽しく参加出来て良かったです。それぞれ歌い方などの違いはあっても、教え合うことで仲間意識や団結力を感じながら取り組むことが出来たと思います。歌を聴いてくれてる人がいると思うと嬉しいです。

利用者のインタビューから地域の方々への様々な思いを持ちながら「来て見ん祭」に参加されていることが伝わってきました。また、「来て見ん祭」を通して充実感を得られるのではないかと感じました。普段の「ひまわり」での活動の成果を実感することで、利用者が自信を持つことができる機会になったのではないかと思います。この経験は、今後、利用者が更に活躍するためのエネルギーの源になるのではないかと思っています。

 今回のブログでは精神科デイ・ナイト・ケアセンター「ひまわり」のことを中心に書かせて頂きましたが、当院(当部門)には精神科デイ・ナイト・ケアセンター「ふくろう」、高齢者対応の精神科デイ・ケアセンター「さわやか」「さわやかⅡ」、重度認知症患者デイ・ケアセンター「なごみ」と計5つのデイ・ケアがあります。

今回のブログを通してそれぞれのデイ・ケアに通われている利用者一人一人の“歩み”を感じて頂けたら幸いです。