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クロザピン相談外来

患者さん、ご家族の方へ

統合失調症の治療薬に『クロザピン』というお薬があります。
「使ってみたい」「詳しく知りたい」という、統合失調症の患者さん、ご家族のための外来です。ご相談の際には、「クロザピン相談外来を希望」とお伝えください。
受診の際には、可能であれば現在の主治医の紹介状、お薬手帳をお持ちください。また、ご家族だけでの相談も可能です。
お気軽にご相談ください。

クロザピン相談外来リーフレットを見る(PDF)

クロザピンってどんな薬?

統合失調症患者さんで、様々な薬を服用していても、あまり症状が良くならないことがあります。このような状態を”治療抵抗性”といい、その”治療抵抗性”に有効とされているお薬が『クロザピン』です。

クロザピンの期待できる効果

  • 統合失調症の症状である幻覚や妄想、興奮や、無気力・無関心などの症状に効果がある可能性があります。
  • 今までのお薬で起こりやすかった副作用(手足のこわばり、じっとしていられないなど)が少ないと言われています。

クロザピンの副作用

比較的多いが、軽い副作用

眠気、だるさ、よだれが出る、体重が増える、便秘になりやすい…これらの副作用は最初の2~3ヶ月で半分程度の方に起こる副作用です。一過性であり、自然に軽快することが多いです。

まれに起こりうる重大な副作用

無顆粒球症・顆粒球減少症、心筋炎、心筋症、心膜炎、胸膜炎、肺炎、肝障害、腎障害、腸閉塞、けいれん…などがあります。

これらの副作用はまれですが、迅速な対応が必要となります。場合によっては総合病院への受診や転院となることがあります。

クロザピン治療のスケジュール

副作用の有無を確認するために、定期的に検査をしながら治療を開始・継続していきます。
そのため、治療開始前~服用開始後18週間は入院が必要となります。

 

  • 退院後は確実な服薬と定期的に血液検査などが必要になるため外来受診が必要になります。
  • 自宅での生活のサポートとして、デイケアや訪問看護が利用できます。
  • 自宅での生活が難しい場合は、当院にグループホームや宿泊型自立訓練施設もございますので、お気軽にご相談ください。

医療関係者の方へ

当院では、クロザピン治療のための転院相談を受け付けています。
入院後は、『クロザピン導入パス』や『クロザピン内服治療チェックシート』を用いて、治療を行っています。
当院へ転院治療をご希望される場合は、当院医療相談室までご相談ください。
診療情報提供書を送付していただいた後に、受け入れについて検討し、対応致します。

また、退院後の生活についても支援を行います。
当院関連事業所では、クロザピン対応可能なデイケアや訪問看護、グループホーム、宿泊型自立訓練事業所の利用が可能です。
お気軽にご相談ください。

①2012年~2024年7月までのクロザピン投与人数 延べ82名(実人数 71名)

クロザピン投与人数

②クロザピン投与患者の男女比

男性 女性
31人 37人

男女比

③クロザピン初回投与時の開始年齢(中央値)

48歳(最年長74歳)

④クロザピン投与実績(2012~2024年7月)

投与日数 18週未満 26週未満 26週以降
人数 19名 8名 44名

⑤26週以上継続している患者の1日平均投与量(中央値)とCP換算値

  • 175mg/日 (CP換算値:350mg)
  • 最小投与量 50mg/日
  • 最大投与量 575mg/日

⑥クロザピンの血中濃度測定が診療報酬上認められた2022年以降に導入した患者の使用状況

導入 継続 中止
23 17 6

 

相談窓口

予約受付電話番号

  • 0166-36-1559(代表電話)
  • 0166-36-7784(医療相談室直通電話)

予約受付時間(月~金曜日)

  • 9:30~12:30
  • 13:30~16:00

相談外来時間(月~金曜日)

電話相談後に、外来日時を調整させて頂きます。